佐賀大学農学部　天然資源化学分野　川口研究室へようこそ

リン資源について有効利用に関する研究

本研究室と日本コンクリート工業株式会社及び片山化学工業株式会社（敬称略）は、工場廃水等に含まれる廃棄リンを回収・再利用して製造する工業用リン酸エステルの開発を進めております。 本件につきまして、難燃性付与物質（難燃剤）としての活用を見据えたリン酸エステル製品の紹介リーフレットが公開されました。

片山化学工業株式会社 製品紹介ページ <廃棄されるリンから生み出された工業用リン酸エステル>

片山化学工業株式会社 ジフェニルリン酸 紹介リーフレット

日本コンクリート工業株式会社 トピックス

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難燃剤としては、従来は含臭素難燃剤が主に使用されていました。 しかし、環境負荷の観点から昨今では使用が制限されつつあり、その代替品としてリン系難燃剤の需要が高まっています。 これらのリン系難燃剤の製造にはリン資源の確保が必要となりますが、近年ではそのリン資源（リン鉱石）の枯渇が危惧されつつあります。 本共同研究では、人類の活動において排出・廃棄されるリン酸からリン酸エステルを合成できればリン資源のリユースを実現できるという考えの下、リン酸の資源としての価値を高める研究を進めています。

　　　　　

本研究は、2021年度に独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）による「若手研究者発掘支援事業」に採択され、より一層事業化に向けた研究を加速させております。

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