植物の3大栄養素の一つとして知られるリン。リン資源は石油のように枯渇することが懸念されている。 ヒトは石油がなくとも生きていけるが“リン”がなくなると生命が脅かされる重要な資源である。 日本のリン資源は100%輸入に依存している。リン資源の約85%は肥料に用いられており、15%は産業用途である。
リン含有工業製品の重要性はプラスチックの難燃剤の分野を中心に年々高まっている。従来のハロゲン系難燃剤の使用が制限されつつあり、相対的にリン系難燃剤の需要が高まっている。 一方でリン含有製品にはリン元素の確保が必要となるが現在そのもととなっているリン鉱石の確保が危惧されつつある。 リン元素の消費の最終形の一つはリン酸であり、廃棄されているリン酸からリン酸エステルを合成できればリン資源のリユースを実現できる。 リン酸からリン酸エステル合成の技術の研究を進めて、リン酸を資源としての価値を高める研究を進めている。
本研究につきまして、本研究室と日本コンクリート工業株式会社及び片山化学工業株式会社(敬称略)との共同研究の内容が公開されました。<詳細はこちら>
カルボン酸とアルコールは酸条件下容易に脱水縮合反応を生起させることができるが、リン酸とアルコールではこのような反応は容易には進行しない。
唐津地域は農業が盛んであり、豊富な作物資源を有している。それらの資源を高付加価値化し、産業への利用を橋渡しする基礎的な研究を行っている。現在着目している素材は、「玉ねぎ」と「かんきつ類」で、これらを原料とした新しい化粧品材料の開発を行っている。
・唐津地産素材を原料とする、高機能性化粧品材料(抗酸化能を有する乳化剤)開発。
・化粧品に適した合成法、抗酸化能の測定、乳化機能の詳細な検討 。
HIF活性化分子の開発
低酸素誘導因子(Hypoxia Inducible Factor、HIF)は、生体組織において低酸素時に発現する転写因子である。
HIFは、赤血球産生の促進、血管新生の促進、グルコース代謝、細胞の増殖に関連する遺伝子を誘導することが知られており、近年盛んに研究されている転写因子である。
HIFの発見や機能の解明に関しては2020年のノーベル生理学・医学賞にも取り上げられている。HIFを活性化することで虚血性疾患治療に有効であると示唆されている。
HIFを負に制御するタンパク質としてPHD(Prolyl Hydroxylase Domain-containing protein) に着目しその選択的阻害剤の開発に取り組んでいる。
そのほかにも生理活性物質の開発を進めている
ヨウ素を用いたヒドロヨウ素化反応を鍵反応とする、フタリド誘導体の簡便な合成法を開発
<利点>
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e-mail
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